ラディッシュ企画編集室の今井です。前回、電気ポットを驚くほど綺麗にしてくれたクエン酸。もっとクエン酸について知りたい!!と思い、色々調べているとトイレ&洗面所掃除に最適だと分かりました。今回は、クエン酸水スプレーを使った無理なく毎日続けられる水回りの掃除方法をご紹介します。
▶2021.3.16掲載『電気ポットの汚れを一掃!頼れるクエン酸』参照
クエン酸の効果
弱酸性のクエン酸はアルカリ性の汚れ(水垢や石鹸カスなど)の除去が得意です。化学反応によって中和現象が起こり、こびりついた汚れが浮くので取りやすくなります。特に効果を発揮するのはトイレや洗面所、お風呂場やキッチンなどの水回り。各場所ごとの掃除方法を説明していきますね。
クエン酸水スプレーの作り方と使い方
材料
水・・・100ml
クエン酸・・・小さじ1/2
スプレーボトル
作り方
スプレーボトルにクエン酸と水を入れ、フタをしてよく振り混ぜたら完成!
※より洗浄力をUPさせたい時は42℃前後のお湯で溶かしてください。
クエン酸水は腐りやすいので、必ず一度で使い切れる量だけ作りましょう。何日も使い続けると汚れを落とす効果が薄れるだけでなく、雑菌が繁殖し、逆に家を汚すことになります。
また、クエン酸の量が多いと溶け残る事があります。分量はしっかり守りましょう。
※クエン酸を使用する際の注意点:塩素系の漂白剤とは合わせない!!有毒ガスが発生し危険です。『混ぜるな危険』といった注意書きを確認してくださいね。
①日常のトイレ掃除
クエン酸には除菌・消臭効果もあるので、特にトイレ掃除にお勧め。スプレーにすれば、広範囲に噴射できるので便利です。便器の黄ばみや床など、気になるところに吹き付けて拭き、最後に水拭きをすればOK。
また、便器内側にはまんべんなくスプレーして3分放置。しつこい汚れがある場合は上からトイレットペーパーをあててパックしておくと効果的ですよ。
水たまり部分の黒ずみや黄ばみが気になるときは、クエン酸を粉末のまま投入し一晩おくと翌朝には綺麗に!
②蛇口周り
蛇口周りにこびりつく白い汚れ。これは水道水に含まれるカルシウムや塩素等が固まってできたカルキ汚れです。
クエン酸水スプレーを蛇口にシュッとスプレー。キッチンペーパーで拭くだけでピカピカになります。蛇口がきれいだと清潔感がありますよね。
③鏡
水垢汚れの悩みが多いお風呂場の鏡。白くうろこ状になった水垢もクエン酸で溶かして落としましょう。
キッチンペーパーに含ませて汚れに貼り、1時間ほど放置して汚れがふやけるのを待ちます。貼っていたキッチンペーパーかスポンジなどで擦り、水で流せば完了!
時間が経って、こびりついた水垢は1回では落ちませんが、根気よく続ける事で徐々に落ちてきますよ。
④除菌
1日の終わりにクエン酸の除菌効果を利用して、まな板の除菌をしています。しっかり洗ったまな板にキッチンペーパーを乗せ、上からクエン酸水を吹きかけ10分ほど置き、洗い流します。
ついでに、シンクの中もスプレーして水を流し、軽く水拭きしています。ちょとしたひと手間で毎日気持ちよく料理が出来ますよ。
クエン酸を使ってはいけない素材
大理石などの石材
アルカリ性の性質を持つカルシウムやマグネシウムを多く含んでいる為、溶けてツヤが消えてしまいます。
コンクリート
タイルの目地などに使われるコンクリートはアルカリ性なので、劣化が早まります。
鉄などの錆やすい金属
鉄の表面にできた細かな傷から入りこみ、酸化させて錆を発生させます。
クエン酸で綺麗にならない汚れの種類
汚れは、それ自体の性質と反対の性質を持つ洗剤で中和させると綺麗に落ちます。クエン酸は弱酸性なので、同じ性質である酸性の汚れは落ちません。主な酸性の汚れとしては、油汚れや食べこぼし、手垢や湯垢のような皮脂など。こういった汚れはアルカリ性である重曹やセスキ炭酸ソーダで落とすことが出来ます。
まとめ
100均でも手に入るクエン酸。酸性である性質を活かし、正しく使って掃除をすると簡単に水回りが綺麗に。何より、ナチュラルクリーニングは小さい子どもやペットがいる家庭でも安心して手軽に使えるのが嬉しいです。劣化が早く腐りやすいので、一度で使い切ってしまおうと今までよりも広範囲の掃除を頑張るようになりました。コツコツ小さな汚れを取っているので、『大掃除が楽になるのでは??』と密かに今年の年末が楽しみです。
※ナチュラルクリーニングとは:自然由来の安心素材を使った手軽なおそうじ方法。重曹、クエン酸、過炭酸ナトリウム、石けん、アルコールの5つがある。
今井令子
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