汗ほとばしるド迫力!片岡愛之助座長の『出石 永楽館歌舞伎』

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こんにちは!ラディッシュ企画編集室のオハラです。私は先日、皿そばで有名な兵庫県の出石(いずし)へ歌舞伎を観に行ってきました。こんな地方で歌舞伎公演!? 私は全然知らなかったのですが、2018年で11回目を数える大人気の公演なのだそうです。座長を務めるのは、ドラマやCMで引っ張りだこの片岡愛之助さん♡
目の前で繰り広げられる大熱演!これはもう歌舞伎ファンでなくても絶対に楽しめます!!
今回は『永楽館』と、そこで開かれる『永楽館歌舞伎』についてのリポートです。

近畿最古の芝居小屋 『永楽館』

明治時代に開館し昭和30年代まで但馬の大衆文化の中心として大いに栄えた永楽館。娯楽の多様化により昭和39年に閉館し、以来44年間廃屋状態でした。
しかし、地元の方達から出石の文化として復元しようという声が上がり、平成20年の大改修で往時のままの建物が甦りました。

実は、明治時代にこの永楽館を建てたのは、一個人!芝居好きな紺屋(染物屋)の主人が、いつでも芝居が観られるようにと自宅の敷地に小屋を建てたのだとか。文明が開けた時代のスケールの大きさを感じる話ですね~。

華やかなりし往時を復元!

現在の永楽館は、歌舞伎を始め結婚式やカラオケ大会などにも利用されていて、イベントの無い日には、館内を見学することができます。(大人300円・学生200円・中学生以下無料 休館日木曜・12月31日・1月1日)
この写真を撮った日は落語会の準備をされていました。

館内には閉館した昭和のままのレトロな絵看板がズラリ。広告主は全て地元の商店で、この内の何店かは今も実際にお店があるそうです。

舞台下にある廻り舞台やセリの装置は明治時代に建てられた時のまま。全て人の手で動かします!

花道の下の通路。歌舞伎の早変りの時などは、役者さんが衣装を脱ぎ捨てながらここを駆け抜けます。

永楽館歌舞伎とは

平成20年の大改修を経て甦った永楽館の柿落し公演として始まったのが永楽館歌舞伎。その時からずっと、上方歌舞伎のホープ片岡愛之助さんを座長に据え年に一度開催されるようになりました。
開館当初はまだ愛之助さんもメジャーな存在ではなく、1週間分のチケットをさばくのが大変な時もあったとか。しかし数年前の日曜ドラマで人気に火が点くやいなや、日本全国からファンが押し寄せる人気の公演に。

350席の小さな芝居小屋で開かれる歌舞伎の魅力はなんといっても演者と客席の近さ!役者さん達の汗ほとばしる熱演を間近に見ることができます。
見得を切る愛之助さんの汗が目の前にポタリポタリと落ちてきたり、長袴できびすを返すと袴の先が観客の顏に当たりそうになったり!私が座った席では、中村壱太郎さん演じる姫様が床に手をついてお辞儀をすると、真っ白に塗られた指のさかむけまで見えました(笑)

今回、私が取った席は花道にかぶりつきの場所!しかも芝居の見せ場の演技が必ず行われる“花道七三”と呼ばれる場所の真横の「はの7」の席をゲットしました。(希望の席を確保する為、私はチケット販売初日の朝6時半から劇場前に並びました!それでも順番は130番目。先頭の人は2日前から泊まり込んでいたそうです)

『待ぁてぇぇぇ待ちやがれぇぇぇ~!』の声と共に、花道の奥から愛之助さん登場!その声を受けた役者さんの『むむっ誰の声じゃ!?毎朝NHKから聞こえる声とよく似ているようじゃが…』というアドリブに客席は大爆笑!
数分間で衣装だけでなく顔の隈取まで変えてくる早業を始め、『U.S.A』の歌とダンスまで飛び出すなど、泣いて笑っての4時間に大満足しました。

まとめ

出石の街をあげて町民の皆さんが甦らせた永楽館。そして全身全霊で歌舞伎の素晴らしさを伝えようとする片岡愛之助さんや役者の皆さん。全ての力がひとつになり兵庫県の小さな地方都市がググーッと盛り上がっている!歌舞伎はもちろん、そんな空気を感じたことにも感動したオハラでした。
兵庫県の豊岡方面へ行かれる時は、出石の皿そばや辰鼓楼と共に、ぜひ永楽館も観光ルートに入れてみて下さいね!

 

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小原 由美

ラディッシュ企画編集室で主に、リフォーム記事、イラスト、筆ロゴを担当しています。 趣味は朗読・絵本・芝居観賞。『朗読シアターKOBE』に所属し子どもから大人の方達の元へおはなしの楽しい世界をお届けしています! 福祉住環境コーディネーター2級、カラーセラピスト、FM千里カタリスト。
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