ラディッシュ企画編集室です。朝の風雨が嘘のように晴れた午後、私達スタッフは北区山田町の由緒あるお寺、無動寺に向かいました。裏千家 吉田宗和さん率いる「うわの空 社中」によるお茶会に参加するという目的で!今回は美しい新緑を背景に行われたお寺でのお茶会の様子をご紹介します。※ブログの最後にトムコからのお知らせがあります。
無動寺
本尊を大日如来とし、宝暦2年(1752年)に再建されたお寺。国指定重要文化財の像が5体、県指定重要文化財が1体。近畿三十六不動尊十番、神戸十三佛霊場第十二番、摂津西国三十三ヵ所となっています。
自然豊かな山田地区の田園風景や、参道の青々とした苔が訪れる人の心を癒してくれます。
お茶会
本堂をじっくりと拝観した後、お寺に隣接している宿坊(?)へ。この茅葺の建物の隣でお茶会が開催されました。
今回のお茶会は 鈴蘭台北町にある「うわの空美術館」で定期開催している茶道グループによる催しです。「この度はご縁をいただいて歴史ある無動寺さんでお茶会を開くことができ、とても嬉しく思っています」。
瑞々しい新緑を背景にした贅沢な空間に感動!さあ・・・ここからは取材モードです。
「ようこそお出まし下さいました。束の間の非日常のひとときを楽しんでいただけたら・・」と亭主の吉田さん。これから始まる厳粛なセレモニーに緊張が隠せない私達です。「お寺の方が用意して下さった十三仏の優しい雰囲気のお軸。お花はヤマアジサイとショウブ、そして松葉の香合を添えました」。「ちょっと季節の先取りになりますが、カワセミの蒔絵が描かれたなつめ」。爽やかな白いなつめが黒い漆の台に映り込んでいます。
「生菓子は “落とし文” 。オトシブミという名の虫が葉っぱに卵を産み付けて、その葉っぱをくるっと巻いて地面に落とす様をお菓子にしていて・・・。巻紙にしたためた恋文に見立てているようです」。「さあどうぞお召し上がりください」。
一つひとつの所作の美しいこと!
この空間はどこを切り取っても絵になります。
お湯を注ぐ音
茶筅でお茶を点てる音・・・静寂な空間から心地良い音が伝わってきます。
「お先にいただきます」。生菓子をいただいた後のお抹茶は本当に美味しかったです。
「お茶は炭で始まり炭で終わると言われています。今回、釜には電熱器ではなく本物の炭を用いたので、途中で消えはしないかとドキドキしていました」。吉田さんの気さくな本音トークがまた素敵!
「風の音や鳥のさえずり。戸外の天候が刻々と変化していく様子、それもこの茶席の素晴らしい演出効果。うわの空社中らしいお茶会となりました」。お茶会が終わってホッと一息。(写真右端が吉田さん)
季節感溢れるしつらいや茶道具、流れるような所作、そして「うわの空社中」の心温まるおもてなしに日本の美学を感じました。
まとめ
茶道のマナーをしっかりと心得ていないので、今回の体験取材に若干不安がありました。が、新緑を背景に整えられた空間を目にした途端、そんな不安は消えていました。無動寺でのお茶会の第二弾は、ひょっとしたら今秋??鮮やかな紅葉をバックにしてお抹茶をいただく光景を想像するだけで胸が踊ります。
ラディッシュ講習
国松恭子
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