こんにちは。ラディッシュ企画編集室のタジマです。
クローゼットを整理していたら使わなくなったおもちゃがどっさり出てきました。子どもも大きくなり今では懐かしいものばかり。でも大半のものが壊れていて誰かにあげるわけにもいかず捨てましたが、近所に「おもちゃドクター」なる方がいらっしゃったんです。もっと早くに知っていれば!せっかくなので皆さんにご紹介しますね。
「おもちゃ病院」って?
壊れたおもちゃの修理をしてくれる全国組織のボランティア団体です。ドクターは日本おもちゃ協会が主催する養成講座に参加しドクターとしての心構え、工具の知識や素材の選び方を学びさまざまな修理法を習得します。会員は1500人以上(2018年3月31日現在)、皆さん新しい生命を与えることに価値を見出し、楽しみや生きがいを感じている方ばかりだそうです。
「おもちゃ病院星和台(神戸市北区)」のドクター浅場康次さん
「子供がおもちゃを解体するのは探求心の現れ。だから壊してしまっても叱らず褒めてあげて」と優しく語る浅場さん。モーターが壊れたプラレールやラジコン、動かない電池式ぬいぐるみ…様々な「症状」を抱えた「患者」がドクターのもとへ訪れます。ボランティアで活動をはじめて5年、修理した数は250件を超えるそうです。
幼い頃から科学雑誌を熟読し、ラジオ作りやアマチュア無線にハマった浅場少年は、大人になり自動車部品メーカーに就職。技術者として長年カーオーディオの設計に携わってきました。退職後に「おもちゃドクター養成講座」を知り受講。「おもちゃ病院」を開業したことで今までの経験が活かせるのが嬉しかったそうです。最近は、土曜日以外ほとんど毎日ドクター業に専念しています。
依頼者は子どもだけじゃない!
最近は、高齢者の方が大切にされている人形が持ち込まれることもあるそうです。動いたりおしゃべりしたり…肌身離さず可愛がっている人形が故障してしまうととても落ち込んでしまうそうです。
「元気になった人形を愛おしそうに抱きしめるおばあさんの姿に、思い出まで修復できた気がします」。だからこそ浅場さんは持ち主の気持ちに寄り添い努力を惜しまず治療に励むそうです。
どんな風に修理するの?
壊れた部品は100均グッズなどを分解して再利用。プラスチックを削って作り出すことも。「ホームセンターや日本橋に行き使えそうな部品がないか探っています」。修理費は材料代のみで原則無料で修理してもらえます。
「治療」が終わると「診断書」をつけて持ち主のもとへ。「いのちを吹き返したおもちゃを手に喜ぶ子どもの笑顔がなによりの報酬です」
まとめ
大切にしているおもちゃが壊れて、悲しむ子どもの姿を見るとなんとかしてあげたいと思いますよね。メーカーに電話したら部品がなかったり、新品を買っても値段が変わらなかったり…。そんな時はぜひ浅場ドクターのもとへ!症状によって3週間ほど入院が必要な時もありますが、きっと元気になって帰ってきてくれますよ。
治療の際は、基本持ち込みです。持ち主とお話ししてどんな風に調子が悪いのか直接聞きたいそうなので、できればお子様も同伴でお願いします。取扱説明書があると治療がスムーズになりますよ。
おもちゃだけでなくオルゴールや時計などを持ってくる人もいるそうです。詳しくは直接お伺いください。☎078-592-0831
毎月定期的に数名のドクターと神戸ハーバーランドumie(神戸市中央区)やブルメール舞多聞(神戸市垂水区)でも「病院」を出張開設しています。
日本おもちゃ病院協会会員のドクターが全国で活動されています。お近くのおもちゃドクター検索はコチラから♪
田嶋 直子
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