《岸本先生の人生いろいろ》神戸市在住の児童文学者のつぶやき~夫婦の会話~

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㈱トムコ発行の情報紙(1996年~2019年発行)に掲載されたつぶやきから抜粋して随時皆様にお届けします。
今回は1999年9月のコラムです。

五年生になる娘がミュージカルに凝っている。といっても宝塚ではない。自分の出演する子どもミュージカルで、毎土日、西宮北口まで一人で通って練習に励んでいる。

「まあ、勉強できんでも、夢中になるもんができたんやからいいか」一学期の個別懇談会から帰ってきた女房はあきらめ顔で言っていた。

日曜日など朝から夕方まで丸一日の練習だ。駅まで送っていくと後は私と女房の二人っきりになる。そういえば子どもが生まれてからの十年間、二人っきりなんてまずなかった。いやあすっきりするなぁ、なんて言いながら最初の頃は二人でよく出掛けた。しかし、そう毎日曜日出掛けてもいられない。そのうち家で過ごすようになる。私が新聞を読んでいる前で、女房はコーヒーを飲んでいる。会話がない。

以前はよく話をした。読んだ本のこと、教育のこと、旅のこと。会話がなくとも別段不自然ではないのだが、あまり静かなのでつい考えてしまう。

先日学生から質問があった。結婚してからもずっとお互いに相手を好きになっていることはできるのでしょうかと。私はお互いに高め合うという以外にないでしょうねと答えていた。
私は自ら高まろうと努力してきただろうか。いや、それだけではいけない。お互いに高めあおうと努力してきただろうか。
新聞を置き、女房を見た。彼女は最近出てきたお腹を気にして軽い腹筋運動をしている。そういえばこんな子どもの詩があった。

男と女   一年 おかのまり

せんせい
男と女とけっこんしたとき
あいしあっとうけど
1しゅうかん2しゅうかんたっていったら
なかがわるくなるな
どうしてやろ
にんげんがぼろになってくるからかな
(鹿島一夫編 一年一組せんせいあのね)

仲が悪いというわけではない。お互いが空気のようになっていくというが、それもいいと思う。しかし、枯れてぼろになってそうなっていくのでは、ちょっと淋しいような気がする。

~岸本進一先生PROFILE~

神戸市北区在住の児童文学者。著書「ノックアウトのその後で」(理論社)にて1996年日本児童文芸家協会新人賞受賞。その他、ひだまりいろのチョーク(理論社)・とうちゃんのオカリナ(汐文社)・はるになたらいく(くもん出版)など、著書多数。
小学校教諭として23年間勤務。故灰谷健次郎氏と長年親交があり、太陽の子保育園の理事長も勤めた。

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