《岸本先生の人生いろいろ》 ~コロナによせて~

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今や話題は新型コロナウィルス一色。流行に乗るのは大嫌いなのだが、今回は乗ってみることにする。

私は高校を卒業する頃、人類が滅亡する原因を考えたことがあった。確かその頃原子力潜水艦か空母が佐世保に寄港するというので、その反対運動が起こり、それに私も参加したことがきっかけだった。考えたのは、①原子力(原子力発電も含む) ②自然の驚異(温暖化を含む) ③ウィルス。そんなことをぼんやり想定していた。その時にはSFの世界だと思っていたが、今や3つとも現実味を帯びてきた。①はチェルノブイリで脅威を感じ、福島の事故でさらに恐怖を感じた。それなのにいまだに原子力発電を再開しようとしているのがどうにも理解できない。日本から原発0を推進していかなければならないと思うのに。②もかなり現実味を帯びてきている。そのころは地震を想定していたが、今は地球温暖化が怖い。異常気象による災害は年ごとに想定を超えて起こっている。このままでは・・・と考えるのは私だけではないだろう。ただ、①と②は人間の知性と理性で抑えられる可能性もある。しかし怖いのはウィルスだ。地球上での生物の生き残りをかけて、ウィルスも必死だ。ウィルスは合体を繰り返し、より強力に進化?することができるが、コロナウィルスにも人間の知性は勝てるのだろうかと、見えない敵に恐怖を感じながら注視している。

ウィルス関連ニュースで溢れかえっている中、私が何を書こうとすでに耳にしたことばかりになる。テレビなどでいろんな方がそれぞれのコメントを発しているが、ことが起こってからのコメントというのは誰だって同じようなことが言える。ああすればよかった、こうすればよかったはむなしく聞こえるだけだ。そんなことは書きたくない。

ことが起こると、私の頭に真っ先に浮かぶことは、弱者のことだ。地震の時もそうだった。一番被害が大きいのは経済的な弱者、身体的な弱者で、その被害も最後まで尾を引いている。今回もそうなるのではないかと思ってしまう。いや、そうなった。教育においても、経済においても、すべて弱者は大きな影響を受け、強者は悠々としている。ウィルスは差別なく蔓延していても、その影響の受け方は平等ではない。政治家たち、専門家たちが発する言葉で、弱者の存在を頭に入れていない発言を私は評価しないようにしている。後になって、そうそう、休業補償は・・・と言っても。小さいもの、弱いもの、貧しいものへの思いやりのある政治的発言のなんと少ないことか。そんなに多くの言葉はいらない。少しの配慮ある言葉が入ることで政治ってもっと温かみのあるものに感じられるだろうに。

言葉と言えば、最近耳にする言葉にはカタカナが多すぎる。クラスター、エアロゾル、コンセンサス、ガバナンス・・・、何なんそれ。日本語で言ってくれよと思う。「食べれる」のような「ら」抜き言葉は普通だし「今の現状」のような重複言葉も何度か耳にする。日本語も変化するものだとは思っているが、もう少し大切にしたいと老婆心ながら思ってしまう。話は逸れたが、ああ、早くこの騒動が収束してほしい。

 

~岸本進一さんPROFILE~

神戸市北区在住の児童文学者。著書「ノックアウトのその後で」(理論社)にて1996年日本児童文芸家協会新人賞受賞。その他、ひだまりいろのチョーク(理論社)・とうちゃんのオカリナ(汐文社)・はるになたらいく(くもん出版)など、著書多数。
小学校教諭として23年間勤務。故灰谷健次郎氏と長年親交があり、太陽の子保育園の理事長も勤めた。

 

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