四季折々に咲く草花を描き、コメントを添える「のはらからのたより」~心あたたまるメッセージをあなたに!
ねむのき(合歓木)Albizia Julibrissin
(別名:ネブノキ/ネムリノキ) マメ科ネムノキ属 花期:6~7月
【文中より抜粋】
落葉高木6~10m。枝は横へ(水平に)はり出す。偶数・羽状複葉。谷上道路沿い近辺に多い。
まめ科では珍しく蝶形にならず、こういう花の集合したもの。ひと房をしらべると21の花の集まり。このひとつにおしべが23本、うちめしべ1本。
つぼみがはじけておしべが出てきた。はじめは天然パーマ状、数時間後にはストレートパーマに変わる。
夕方になると小さい葉が合わさって枝も下に垂れるところからネムっているようなので名前がついた。
葉はネムるようだが花は夕方から咲きはじめる。花には良い香りがある。
春に雨が多かったせいか樹々の花も早く咲く。ネムノキも6月半ばから咲きはじめた。今年はネムノキも豊作。
雨の後には沢山の花が落ちている。残ったわずかなものから豆のさやができる。遠くから見るとピンク色、近づくと花は赤い。
多くの歌人が、ねむのき(合歓木)について謳っています。
『昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓木の花 君のみ見めや 戯奴さへに見よ』万葉集 紀女郎
『わぎも子が 形身の合歓木は 花のみに 咲きてけだしく 実にならじかも』万葉集 大伴家持
『合歓咲く 七つ下りの 茶菓子売り』小林一茶
『象潟(きさかた)や 雨に西施(せいし)が ねぶの花』奥の細道 松尾芭蕉
きっとその花の美しさが人の心に残るからなのでしょうね。
作者 浜口のぞみさん 神戸市在住
「草花の名前の由来や特質、花や実を食べる鳥や虫のこと…。環境や自然、歴史など、絵を描きながら連鎖的に様々な分野のことがわかってくるところが面白いです」。『のはらからのたより』と題する手描きの植物画は2000年から20年間(株)トムコが発行する情報紙に連載されました。
《浜口さんの植物観察写真》2021年夏 神戸市北区にて撮影
上左:ヒメヒオウギズイセン 上右:ナスビの花
下左:サツマイモの花 上右:ノウゼンカズラ
Radish STYLE編集部
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