【旧 乾邸 特別観覧】 大富豪の暮らしに思いを馳せて・・うっとりリポート 神戸市東灘区

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こんにちは。散歩しながらキョロキョロと建物ウォッチングするのが大好きなラディッシュ企画編集室のオハラです。先日、映画やドラマの舞台としてもよく使われている “旧乾邸” の特別観覧に行ってきました!今回は阪神間モダニズムを象徴する、見どころ満載の大邸宅をリポートします。

旧乾邸とは

その昔、神戸市の旧住吉村(現在の阪急御影駅の山手あたり)には、富裕層のお屋敷が建ち並ぶ日本一の富豪村がありました。旧乾邸は、日本を代表する海運企業 乾汽船の創業者 乾新冶氏の自宅で、昭和10年頃に建てられました。設計者は様式建築の名手として名を馳せた渡邊節氏。住居は神戸市指定有形文化財、庭園は神戸市指定名勝になっています。見て!この立派な門構え!さぁ中に入りましょう。ワクワク♪

アプローチから玄関ホールへ

門をくぐると、長いアプローチの向こうに立派な車寄せが見えます。

迎えてくれるのは竜山石の重厚なエントランス。石の組み方がかっこいいですね~!

吹き抜けの玄関ホール。壮麗な飾りが施された階段の手すりと、天井までの大きな窓が目に飛び込んできます。

窓には透かしガラス、淡い黄色と薄緑のガラスが組み合わされています。レトロ?モダン?う~んとにかく素敵!

吹き抜けのゲストルーム

ゲストルームには豪華絢爛なシャンデリア、暖炉、小磯良平さんの絵(現在はレプリカ)。日本経済をけん引していたお偉方がここに集まって歓談されている様子が目に浮かんでくるようなお部屋です。

壁際にアイアンワークの美しい階段がありました。2階にあるご主人の部屋から、ゲストルームが見下ろせるようになっています(写真上部の小窓)。乾氏はお客様が揃うのを見計らってこの階段を下りてこられたのでしょうね。

窓辺には、当時最先端だったセントラルヒーティングの設備が!

建物にある2本の煙突は、ひとつは暖炉、もう一つはセントラルヒーティングのボイラー用だそうです。その昔、六甲山上には天然のスケート場があったくらいですから、当時の六甲山麓は今よりかなり寒かったのでしょう。

部屋に合わせてそれぞれ凝ったデザインが施されたヒーター吹き出し口の色々。洋風あり和風あり。

3面窓に囲まれたサンルーム

海までスコーンと見渡せる3階のサンルーム。乾氏はここからご自分の船を眺めるのがお好きだったとか。
パーティールームとしても使われていたというこの部屋は、丸くくり抜かれた天井が印象的。青やオレンジの灯りの下、美しく着飾った紳士淑女がダンスを踊っていたのかな。ヒーターの吹き出し口が、頭上、壁面、脚元にあるのがわかりますか?

プライベートルーム

ご主人の部屋の出窓からは、手入れされたお庭や海までの景色が見渡せます。室内をよ~くみると鏡の下に大きな金庫!

小窓からはこんな感じにゲストルームが見下ろせます。

こちらは奥さまのお部屋。木製のベッドやドレッサーが置かれ、女子なら誰もが憧れる佇まいです。

ドレッサーの横には奥さま専用の大理石の洗面所がありました。毎朝きちんと身支度を整えてからお部屋を出ておられたのでしょう。

ご主人と奥様それぞれの個室は、小さな廊下で繋がっていて、本廊下に繋がる扉を閉めると完全なプライベート空間になるよう設計されていました。大富豪といえど、やっぱり息を抜ける場所は必要ですよね~。

呼び鈴

乾邸は地上3階地下1階。中2階のような部屋もあり、迷子になりそうな広さです。各部屋に呼び鈴があり、お手伝いさん達が待機する部屋に繋がるシステムになっていました。今もダイニングのベルは使用可能状態で、案内係の方が試しに押して下さると、奥の部屋でビーッと鳴っていました。

見事な装飾の数々

ゲストルームの天井は英国中世のマナーハウス様式。

階段手すりの重厚な意匠は英国ジャコビアン様式・・様式のことはよくわからないけど、調べたらそれぞれこう書いてありました。

暖炉のマントルピースには、ぶどうのレリーフ。

ファイヤーガードや、石組みも凝っています

浴室の床タイル。

和室入口の踏み込みには、手斧などの痕をあえて残した日本古来のなぐり加工が施されています。ヒーター部分は青海波の意匠。

他にもうっとりするほど美しい所がいっぱいでした。

手入れの行き届いたお庭も素敵でした。

旧乾邸の観覧方法

現在は年2回(5月と11月)に特別観覧が催されていて、参加するには往復はがきでの事前申し込みが必要です。毎回かなりの倍率という噂!
<ご注意!>1枚のはがきで2名まで参加できますが、2名で行かれる際は必ずそれぞれの名前と住所を明記するのを忘れずに!私の場合・・特別観覧が当たったと喜んで主人と行こうと思っていたら、申込みが私の名前だけしか書かれていないと言うことで、1人しか入れてもらえませんでした(泣)・・そんな殺生な!こんな↑広報の仕方だったら、当たれば2人行けると思うやん。皆さんどうぞ気を付けて下さいね!

まとめ

住友財閥、白鶴酒造、伊藤忠商事、武田薬品、倉敷紡績・・昭和初期の旧住吉村には、日本を動かす財界人の大邸宅が、その存在を競うように並んでいたそうです。ほとんどの建物が第二次世界大戦で無くなってしまった中で、当時の風格をそのままに残す旧乾邸はとても貴重な存在だと思いました。フッと思いを馳せれば、当時の華やかな香りが漂ってきそうな美しいお屋敷は必見です!

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小原 由美

小原 由美

ラディッシュ企画編集室で主に、リフォーム記事、イラスト、筆ロゴを担当しています。
趣味は朗読・絵本・芝居観賞。『朗読シアターKOBE』に所属し子どもから大人の方達の元へおはなしの楽しい世界をお届けしています!
福祉住環境コーディネーター2級、カラーセラピスト、FM千里カタリスト。
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