紅燃ゆる秋。着物姿で京都散策…なんて素敵ですよね~。この季節になると日本人DNAがウズウズしてくるオハラです。でも実は私、もうお太鼓の結び方すら忘れてしまい、自分で着物を着ることができません…(>_<)
タンスに眠ったままになっている着物や帯。使う事は多分もう無い。けど、捨てるなんてできなーーい!…ハーどうしよう。
私と同じような問題を抱えている人はいませんか?
そんな皆さんにご紹介したいのが、当社発行のラディッシュ新聞175号にご登場いただいた香賀登由子(かがとよしこ)さん(掲載記事はコチラ)。着物や帯に新しい命を吹き込み、多くの方に喜ばれています。
目次
- 着物にもう一度スポットライトを
- 思い出を繋ぐ
- 作品の数々
- 技術へのこだわり
- まとめ
着物にもう一度スポットライトを
香賀登由子(かがと よしこ)さんは、学生時代に和装と洋装両方の技術を身に付け、大手アパレルメーカーで長年勤務していました。数年前に早期退職し、次のビジョンを考えた時に頭に浮かんだのが “着物リメイク” だったそう。
幼い頃から、着物を粋に着こなすおばあ様の姿に憧れ、留守の間にこっそり和ダンスを開けては飽きずに眺めているような子だったという香賀登さん。
『染め、絞り、織り、刺繍・・日本の伝統文化が全て詰まっている着物。そんな宝が今、日本中のタンスに眠ったままになっているということが忍びなかったんです。かわいそうな着物にもう一度光を当ててあげたい、そのために私の技術を活かすことができたらと』
思い出を繋ぐ
香賀登さんの着物リメイク作品の第一号は籠バッグ。花火大会に出掛ける娘さん達の為に、おばあ様の着物をほどいて作りました。
すっごく可愛い~!と、喜ぶ姿を見て『大好きだった祖母の思い出が、娘達に繋がったような気がした』と言います。
実際、着物リメイクをオーダーされるほとんどのお客様が、着ていた人の面影やその着物にまつわるエピソードを懐かしそうに話されるのだそう。
『着物と共に、ご家族の絆も次の世代へと繋げるお手伝いができることが、何よりの喜びです』
作品の数々
訪問着をボレロ付きワンピースに
オーダーされたのは5歳の男の子のママ。お母様が若い頃に着ていた訪問着を、リメイクされました。
感想は・・
『息子の七五三に何を着ようかと思った時に、格式を保った服装ながらやんちゃな息子を追いかけ回せる着物リメイクの洋服がいいなと思ったんです。母のタンスからたまたま選んだ一着が、母が私の七五三の時に着た着物だということがわかってビックリ!』
訪問着に揃えた帯はカバンにリメイク
『一本の帯から鞄を二つ作ってもらい、一つは母にプレゼントしました』
紬の着物をワンピースに
お気に入りだけど、着物のままではなかなか着る機会がなかった十日町紬。体型の変化にも対応できるよう、体に巻き付けて着るラップ式のワンピースにリメイクしました。
感想は・・
『どこに着て出掛けても、色々な人にいいね~!と誉められるのが嬉しいです』
普段使いのブラウスなども
どの洋服も、依頼人の体型や個性に合わせ様々な柄の配置、デザインを提案。打ち合わせを重ね、着る方の雰囲気にぴったりな物が完成した時は嬉しくてゾクゾクするそう。
技術へのこだわり
香賀登さんは今年、アパレル時代の仲間と共に “着物リメイク工房香賀登” を立ち上げました。依頼を受けたら、洋服作りのプロがパターンメイキングや縫製を担当。着物解きや水通しは熟練の和裁士の方々がするそうです。
思い出の詰まった大事な着物を預けるのだから、全ての工程がプロ集団の手によるという安心感は大事ですね。
詳しくは
着物リメイクのオーダー方法やその他の作品、教室のことなど詳しくはコチラのホームページをご覧下さい。
神戸市北区星和台では、リメイクのコツを手解きしてくれる教室も開講していますよ。
工房が手掛けた作品はFacebook、Instagramでもご覧になれます。 “着物リメイク香賀登” で検索してみて下さいね!
まとめ
処分することもできず、タンスの中には祖母の、母の、義母の、そして自分の着物が山のように眠ったまま…。どうしたらいいのかわからなかったけど、香賀登さんに出会い、一度きちんと向き合ってみようかなと思いました。
もしかしたら、素敵な物に変身するお宝がいっぱい眠っているかも!
小原 由美
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