《岸本先生の人生いろいろ》 ~ラディッシュ新聞からラディッシュスタイルへ~

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この「ラディッシュ」新聞もこの号を最後にWEB版に代わるということだ。時代だなと感じる。私のメールには1日に10数通ものDMやWEB版通信が来る。しかしその九割方は目を通さない。今取っている新聞にもWEB版があり、かなり安いのだが、変えようとは思わない。それには2つの理由がある。まず、WEB版だと興味のある記事しか読まないが、紙面だとページをめくり、すべての題字に目を通す。ああ、この記事も読んでみたいなと思うことが何度もあるのだ。次に、紙には「温かさ」が残っている。それはこの新聞と同じく、人の手で配られていることからも感じるのかもしれない。

新型コロナウイルス騒動で「リモートワーク・学習」という言葉をよく耳にするようになった。インターネット環境がこれだけ普及しているのだから、当然だと言える。私もラインのビデオ通話はしたことがあるし、女房がフラダンスのリモートレッスンを受けるというので、Zoomのお試しをやってみた。和室とリビングでやったので、「できた?」「いや、映らん」と、パソコンからの声なのか、和室からの直接の声なのかわからないままどうにかできるようになった。レッスンは無事できたらしい。大学では今でもリモート授業が多いという。高校や、一部の中学・小学校でも取り入れているらしい。勿論利点も多いし、リモートで不登校の子が救われたという話もある。

女性, 座っている, フロント, macbook, プロ, オフィスワーク, 勉強する, オフィス, 働く, コンピューターただ、私は古い人間なのか、どうも疑問が残って仕方がない。「教育」「学ぶ」ということは、人の体温、細かい会話、しぐさ、もろもろの感情表現、等々の「生」から学んでいくことが80%。技術的な学習は20%くらいだと考えている。学習の遅れは後で詰め込めば何とかなるものだ。しかし、人の体温から学んでいくものはそれぞれの発達段階で、代わりになるものがない。人を観察すること、人と葛藤することから初めて自分を見つめることができる。そして自己を高めることができる。体温を感じなければ発達途上にある子どもは自分を高めることがおろそかになるような気がする。

この新聞がWEB版に代わるのは仕方がない。ただ、工夫をして、人の体温の残るものにできればいいなと思っている。スタッフ一人一人の面白いエピソードや、ありえない料理の話。時にはガスの修理で起こった笑える話、驚く話。読んで楽しく、見て面白いWEB「ラディッシュ」になることを願っている。

~岸本進一さんPROFILE~

神戸市北区在住の児童文学者。著書「ノックアウトのその後で」(理論社)にて1996年日本児童文芸家協会新人賞受賞。その他、ひだまりいろのチョーク(理論社)・とうちゃんのオカリナ(汐文社)・はるになたらいく(くもん出版)など、著書多数。
小学校教諭として23年間勤務。故灰谷健次郎氏と長年親交があり、太陽の子保育園の理事長も勤めた。

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