『おおきなかぶ』はおじいさんの喜怒哀楽に注目~オトナも絵本を愉しもう~

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先日あべのハルカスに出掛けたのですが、景色そっちのけで書店の絵本コーナーに釘付けになっていたオハラです。今回は、オトナも絵本を愉しもう!シリーズの第2弾で、福音館書店出版の「おおきなかぶ」を取り上げようと思います。
1962年に発表されて以来長きに渡り多くの人に愛され続けているロングセラー絵本。〝うんとこしょ どっこいしょ”のフレーズと共に懐かしく思い出す方も多いことでしょう。

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主役のおじいさんの〝絵”と、その絵を描いた佐藤忠良(さとう ちゅうりょう)氏に注目して、「おおきなかぶ」を愉しんでみましょう。

目次

  • 「おおきなかぶ」とは
  • 喜怒哀楽にご注目!感情表現豊かなおじいさん
  • 佐藤忠良(さとうちゅうりょう)氏とは
  • 神戸にある佐藤忠良(さとうちゅうりょう)氏の彫刻作品
  • まとめ

 

おおきなかぶとは

発行以来50年間で約278万部も売れている絵本。子どもから大人まで日本で一番広く知られているロシア民話かもしれませんね。
お話のあらすじをざっくりと紹介しましょう。
ある日、おじいさんが植えたかぶが甘く大きく育ちました。おじいさんはかぶを引き抜こうとしましたが、一人の力では抜けませんでした。
おばあさんを呼んで来て一緒に引っ張りましたが抜けません。孫を呼んで、犬を呼んで、猫を呼んで…それでも抜けません。最後にねずみが加わって、やっとおおきなかぶが抜けました。と言うお話です。

 

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喜怒哀楽にご注目!感情表現豊かなおじいさん

とてつもなくおおきいかぶができたと、喜ぶおじいさん。コサックダンスを踊るように全身で喜びを表現している姿がとってもキュート!左手を前に突き出し〝グー!”いやロシアのお話だから〝ハラショー!”かな。

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うんとこしょどっこいしょ!と力を込めてーーー!

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びくともしないかぶに愕然とするおじいさん。足を投げ出し放心状態。

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むぐぐぐ…!うんとこしょどっこいしょ!三人で頑張っても…!

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抜けない!…おじいさんのこの、肩の落とし方が半端なく可愛いくて、思わずがんばれー!と応援したくなります。

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気を取り直して、うんとこしょーーー!それでも、ムリーー!!疲れ果てて、おじいさん寝転んじゃいました。鼻の頭が真っ赤になるまで頑張ったのにねぇ。

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腕を組み思案するおじいさん。大きなため息が聞こえて来そうです。そこにねずみが手伝いに来てくれました。

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おじいさん、おばあさん、孫に犬に猫にねずみ、みんなで力を合わせてうんとこしょ どっこいしょ!………!おおきなかぶがやっとやーっと抜けました!おばあさんと肩を組みダンスを踊るおじいさん。喜び溢れる姿を見ていると、どこからかロシア民謡が聴こえて来るような気がしませんか♪

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よーく知ってて見慣れた絵本でも、どこか一ヶ所に注目するといろんな事が見えて来ます。私はおじいさんがこんなにアクティブに描かれていると知った時、結構ビックリしました。

ロシアの民族衣装に異国情緒を感じ、全体像が描かれていないかぶに果てしない大きさを感じ…。この絵本を開いた人はみんな、絵を担当した佐藤忠良(さとうちゅうりょう)氏の見事な手腕に魅了されていくのです。

 

佐藤忠良(さとうちゅうりょう)氏とは

子ども達の目に触れるものは、〝ほんもの”でなくてはならないという考えを持った、絵本の企画編集者が、挿絵を 画家・彫刻家として活躍していた佐藤忠良(さとうちゅうりょう)氏に依頼しました。
依頼を受けた佐藤氏は、かぶを引っ張るおじいさんの絵が、どうしても〝押して”いるようにしか見えないと言って、3回も書き直したそう。押す・引くの違いがどこにあるかと、自分でポージングして鏡に写し追究したと言うところは、さすが彫刻家という感じがしますね。

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神戸にある佐藤忠良(さとうちゅうりょう)氏の彫刻作品

私の住む神戸の街では、佐藤氏の彫刻作品を気軽に見る事ができるんですよ。

神戸市役所前にある『帽子・裸婦』

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湊川神社近くの『子供』

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神戸市ホームページから引用

この他にも、市役所の玄関ホール、神戸市立博物館の階段踊り場、リバーモールなどにも多数展示されています。

まとめ

後に絵本編集者は、佐藤氏への追悼文の中でこう語っています。~当時既にパリの国立ロダン美術館で個展をされるほどの世界的な彫刻家が、子どものために渾身の力を込めて絵本を仕上げられるお姿に感動したあの日の事を私は今も忘れることができません 感謝です~

子どもが触れる物には〝本物を”とこだわった編集者、その声に全身全霊で応えた画家、端的でリズミカルな言葉を見事にチョイスした翻訳家。この絵本に関わった人達みんなが、うんとこしょ!とそれぞれの持てる力を合わせたからこそ、こうして長く読み継がれる名作が誕生したのでしょう。ぜひ、オトナの方にも鑑賞してもらいたい一冊です。

☆「おおきなかぶ」 福音館書店 ロシア民話/A.トルストイ再話/内田莉莎子 訳/佐藤忠良 画

~オトナも絵本を愉しもう!第1弾 七ひきのこやぎのおかあさんはシングルマザーだった?はコチラ~

 

 

 

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小原 由美

小原 由美

ラディッシュ企画編集室で主に、リフォーム記事、イラスト、筆ロゴを担当しています。 趣味は朗読・絵本・芝居観賞。『朗読シアターKOBE』に所属し子どもから大人の方達の元へおはなしの楽しい世界をお届けしています! 福祉住環境コーディネーター2級、カラーセラピスト、FM千里カタリスト。
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